2018年2月9日金曜日

今回、文フリには出店しません

5月の文学フリマには「ゆめみるけんり」としては出店しないことにしようと思っています。

すでに一回出店できて結構満足しているのが理由の一つですが、もう一つ理由があって、それは文フリという会場が大きすぎると感じたことです。

詩という表現形式はとても声がちいさいものだと思います。翻訳詩を中心にした「ゆめみるけんり」もまた、例外ではありません。

私たちのzineと読者/潜在的読者の理想的な出会い方を考えると、もうすこし小さな、例えば書店さんとか、リトルプレスのフェアなんかがいいのかなと現時点では考えています。そういった場所では、zineを介してわたしたちゆめみるけんりと読者とのあいだに個人的で親密な関係が結べるかもしれないと思ったからです。
できれば事前情報なく出会って「しまって」、買って「しまって」ほしい……というのは欲張りすぎでしょうか。

またもう一つ理由を挙げるとすると、文フリで販売すると利益がゆめみるけんりの内部にしか還元されないことがあります。それよりは、書店さんなどいろいろなところを巻き込んで販売という実験をできないかなと思っています。未熟者の私たちにとって、販売は実験なのです。せっかく出版文化に一口噛むのならば、多少なりともわたしたちの外にも利益を生み出せればそれ以上のことはないのではないでしょうか。

こんなことを考えています。
他の場所への出展情報などは、追って告知します。

(工藤杳)

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